自力でエサをとっておいで

私は基本的に親子間の子育てについて、3つの時期(ステージ)に分けて考えています。で、何か唐突ですが「鳥の子育て」となぞらえてイメージしています。

下記のように鳥でイメージしておくとわかりやすく、かつ大事なことを見失いにくいと考えているのです。

時期イメージ親の役割
ステージ1巣の中のひなどり与える、守る
ステージ2巣立ちの準備自立に向けた訓練
ステージ3巣立ち自立への仕上げ

ステージ1:~小学生

親の役割の中で大きな割合を占めるものに、生きる上で必要なものを「与える」のと、危険から「守る」が有ります。巣の中のひな鳥に「エサ」を与え、ヘビなどの外敵から「守る」イメージです。もちろん他にも役割がありますが、ここでは割愛します。

ステージ2:中学~高校生

中学生以上になっても親の「与える」「守る」という役割は続くものの、年齢的に「自立」に向けた準備期間に入ります。鳥のイメージだと「自分でエサをとる訓練」「自分の翼で空を飛ぶ訓練」をさせてあげる期間です。

ステージ3:高卒以上

法律では18歳で成人とはいえ大学生・専門学校生の生活実態は高校生とさほど変わらないケースが大半で、完全に大人扱いするのは実態と合わないでしょうから、大学生より社会人になったら、社会人1年目よりそこから2~3年たったら、と段階的に自立度を上げていくのが良いように思っています。

3つの時期に分けて考える最大のメリット

私が感じているこの3期間で分けて考える最大のメリットは、「自立に向けて少しずつ接し方を変えるべき」ことをイメージしやすいことです。

たとえば、子供に対し「こうした方がいいんじゃない」的にアドバイスするのは「与える」という方向性の接し方です。

「与える」なので、巣の中で「エサおくれ」と口を開けて待ってる「ひな鳥」にエサを与えているのと近しい活動です。

この接し方は「自分の力でエサ(=自分にとって必要な何か)を手にする能力」が伸びないのが一番マズいと判断しています。

「与える」路線の接し方ばかりでは、社会で幸せに生きていくのに重要なはずの「自分の力で手に入れる能力」が伸びてこないので、「自力でエサをとっておいで」のイメージで、中高生あたりから、自分にとって必要な、大事な何かを入手しに動くよう、働きかけるのじわじわ増やしてあげると良いのではと考えています。

たとえば勉強の仕方など情報であれば、学校や塾の先生などその道に詳しい人や周囲の友達などに質問・相談に行かせる、教えるは「調べ方」だけにしておいて、基本的に本人に調べさせる、など「自分の力で手に入れる訓練」をさせてあげる、といった感じです。

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